読書日記「ちくま日本文学039 堀辰雄」
新潮社。沢木耕太郎。
第二次世界大戦の時に、日本軍の密偵として中国奥地、モンゴルに潜入した西川一三。
敗戦後もモンゴル人ラマ僧に扮してインドなどに潜入する。
毎日同じものを食べ、ほとんど休むことなく働く老人と筆者は当時のことを語り合う。
西川が亡くなった後、筆者は西川のことをどうしても書きたくて、西川が帰国後書いた原書の原稿を探す。
西川を旅にかき立てたものは何か。
その答えを探して、筆者は西川の足跡を丹念に追う。
西川も筆者も考えられないパワーである。
こういうノンフィクションが好きな人にははまる一冊である。