スケジュール管理は紙の手帳か電子データか

中隆志

中隆志

 スケジュールをGoogleカレンダーやその他のソフトで電子データで管理している弁護士も多いようである。
 しかし、私は古い人間なのかもしれないが、未だに紙の手帳である。大阪弁護士会の協同組合が出している「訟廷日誌 合冊版」を27年間使い続けている。

 私の回りでダブルブッキングをしている先生方を見ていると、Googleカレンダーに書き忘れていたとか、保存されていなかったとかそうした理由が多い。
 私もGoogleカレンダーは使っているが、雑誌の発売日や、絶対見たいテレビなど個人的なことしか書いていない。
 ダブルブッキングは、紙でも起こりうるが、紙は一覧性という意味では優れているし、直ぐに書くことができるという点でやはり紙の手帳である。
 訟廷日誌の悪いところは、時間順になっていないため、前後の予定のイメージが認識しづらく、移動時間などを把握しにくいというところはある。これは、慣れというところがあるが。
 そのため、市販の手帳で時間順に書く手帳を使っている人もいるようである。
 ただ、訟廷日誌は次回期日と前の期日を書く欄があるのと、後ろに印紙代とか、訴額の計算方法とか、簡単な相続や贈与の税額などが書かれていて、その点は重宝する。
 

 個々の紙の手帳だと、弁護士の予定を事務局が把握できないという問題がある。

 そのため、事務所全員の予定は、スケジュールボードという無料ソフトを入れていて、全員が事務所のPCからアクセスすることができる。
 オンラインは情報の流出という危険から採用しておらず、ローカルデータでしか管理していない。
 これは無料ソフトなのだが、一覧性があり見やすい。
 自分の予定は自分で入れることになっている。来客室も、先に入れたもの勝ちである。

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