読書日記「百年の孤独」
文春文庫。司馬遼太郎。
久しぶりに未読の司馬遼太郎を読んだ。
これまた、ロシアについて知ろうという考えからである。
この著書の中で、司馬遼太郎は、北方領土について、国際法からすれば日本の固有領土であることは明らか(何らかの条約などでロシア領となったことはないということである。これは、他の本でも明記されている。)であるが、ロシアという国が自分が領土としたものを返還することなどあり得ないことも書いており、その理由をロシアの建国の時期からひもといてくれる。
非常にわかりやすい解説で、ロシアという国の思想や基本的考え方に少し触れた気になれた。
江戸時代にロシアがなぜ開国を求めていたのか、どれほど残虐にラッコを狩ったか等々、ロシアについて考えさせられる一冊であった。