読書日記「百年の孤独」
縁日でひよこ釣りというのが昔あった。
うどんを紐の先につけて、ひよこを釣り上げるともらえるのである。
今では動物愛護の関係からもうできないのかもしれない。
ひよこ釣りで持ち帰ったひよこは、何匹かは大事に育てても死んでしまったが、そのうち、3匹はそのまま鶏になった。
2匹セットで釣ってきたのが鶏になり、その後釣ってきた1匹が鶏になった。
2匹は雄は早朝から鳴くので、近所迷惑だということで、遠くに引き取ってもらったと当時祖父から言われたが、今から思うとどこかに売られたのではと思っている。小学生だった私は大事に育てていたので、致し方ないこととはいえ、涙を流したことを記憶している。
その後釣ってきた1匹は雌であったので鳴くこともなく、寿命を全うした。この雌は私に懐いていた。
最近は縁日もあまり見かけないし、ひよこ釣りもついぞ見かけないが、今でもひよこ釣りはあるのかとふと気になった。
検索してみると、まだあるようであるが、釣って持ち帰ったひよこは生き物であり、責任をもって育てないといけないのである。
私のように鶏にまで育てている人はどれくらいいるのだろう。
そう思う夏の終わりである。