読書日記「百年の孤独」
今年の7月4日から、地方裁判所の全支部でWeb会議による書面による準備手続が開始される。
既に先行して多くの裁判所で開始されていたが(京都も早くから導入されていた)、全国の地方裁判所でWeb会議によって書面による準備手続きが実施できるので、裁判のある程度の期日に行かなくともよくなる。
以前は遠隔地の裁判所は電話会議で実施していたが、顔が見えると議論がしやすい上、新型コロナウィルスの影響でリモート会議が増えてかなり慣れてきていること、電話会議だと受話器を片手で持つと記録を探す時にも困っていたが、Web会議であれば基本的に両手は空いているので記録も見やすいなど、明らかに利用はしやすくなっている。
地方の事件も全国どこでも依頼を受けやすくなり、大都市の弁護士に依頼し、地元の弁護士に依頼しなくなるのではないかという懸念も指摘されているが、そこはどうなのであろう。
これからの課題であるが、顔を合わせて打合をすることを考えると、遠隔地の弁護士にわざわざ依頼するのかという問題がある一方で、依頼者との打合もリモートで実施している場合があることを考えると、あり得るという気もする。
27年前に弁護士になった時、遠方の裁判所に毎回行っていたが、途中で民事訴訟法が改正されて電話会議で裁判が実施できるとなった時にはその利便性に感激したものであるが、Web会議はさらに利便性を高めるので、江戸末期に黒船が来たほどの歴史的変革である。
裁判所が利用しているチームズは時々入れなくなったり不安定になるので、まだまだ改善点があるとは思っている。
裁判のあり方が変わっていく中で、弁護士の方も対応を日々検討していく必要がある。
最近は京都地裁に行く時も面倒と思ってしまい、人間というものは安きに流れるものだということを痛感する今日この頃である。