読書日記「百年の孤独」
裁判官は概ね3年が経過すると4月に異動するのだが、各民事部の部長クラスになると不定期異動の方もおられる。
そして、異動は概ね突然である。
たいていはどこかの所長になられることが多いように思うが、定年退官や突然の退官などで上の席が空くと異動されるのであろうと思っている。
春の異動は想定されるところなので、次の裁判官に記録を十分検討してもらってから進行するのがよいであろうという暗黙の了解があり、そこで進行が少し緩やかになる。
部長クラスの異動は突然のため、想定できないので、異動が決まってから個々の事件ついて進行を検討することになるのである。
尋問が入っていて、いきなり新しい裁判官に尋問を聞いてもらうということはあまりしないのではなかろうか。新しい裁判官に記録を読んでもらってからの方が実のある尋問となる。異動してこられる裁判官も大変である。
異動していく裁判官も引継書を作られるであろうから(これは推測)、これまた大変である。
定期異動にせよ、不定期異動にせよ、「この事件はこの裁判官に判決を書いてもらいたい」と思っている場合には異動されるのは弁護士側としても残念でもある。
次の裁判官がどういう人か、ドキドキしていたりもするのである。