読書日記「百年の孤独」
観光船「KAZU 1」が沈没した事故につきまして、亡くなられた方々に対しては、ご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆様に対し、慎んでお悔やみを申し上げます。また、現在行方不明の方々につきまして、一刻も早く発見されることをお祈りいたします。
犯罪被害者支援に関わる弁護士として、また、それ以前に一市民としても、非常に痛ましい事故であるといわざるを得ず、最悪の結果を招いたといえることは間違いありません。
報道に接する度に、ご家族の皆様の心痛は図れ知りないものと推察しております。
これを書いている時点で、運営会社に対して、業務上過失致死の疑いで捜索されたという報道に接しました。
今後、捜査が進展し、運営会社の役員等について仮に起訴がされるということになれば、おそらく釧路地方裁判所で審理が行われることとなると思われます。
そうなった際には、被害者参加が可能となりますが、被害者のご遺族が全国におられることから、参加をされたり、ご検討をされるについても非常なご苦労があられると思われます。
多数の被害者を出した福知山花火大会爆発事故では、早々に弁護団を結成し、私は事務局長として被害者支援をさせていただきましたが、福知山花火大会爆発事故では、怪我を負われた方やご遺族が比較的近隣におられたという事情がありました。ご遺族等が全国におられる事件の場合、ご遺族も窓口が一つとなりづらく、刑事事件に対する対応について、どうすればよいのか、対応に苦慮されることと思われます。
京都で発生したいわゆる京アニ事件同様、全国にご遺族等がおられる場合に、国において、被害者の方に対する被害者としての対応に要する補償や保護をさらに考えなけていかなければならないと強く思う次第です。
改めて、心からご冥福をお祈りいたします。