読書日記「百年の孤独」
PHP研究所。宮本昌孝。上下巻。
剣豪将軍義輝や風魔という歴史時代小説を書いた著者の最新作で、評価も高いということで購入した。
架空の主人公が帰雲城を舞台に活躍する。
帰雲城は埋蔵金伝説があるので、どちらかというと戦国時代でもマイナーな部類の城であるが、私は早くからその存在を知っていた(大学時代から)。
1586年の天正地震により山崩れが起き、帰雲城とその城下町ごと山崩れに呑まれてしまった。
難を逃れたのはわずか4名であったと伝わるほどの被害であったとされる。
帰雲城の支配地域には金山があったとされ、帰雲城にあった金塊も同時に山崩れに呑まれたという伝説がある。これが帰雲城の埋蔵金伝説である。
ということで埋蔵金伝説を熱く語ってしまった。
作品としては、人生において読まなければならない本とまではいえないが、エンターテインメント小説として読むには十分な佳作というよう。
ただ、剣豪将軍義輝ほどのインパクトはなかったのが残念である。