読書日記「百年の孤独」
ちくま学芸文庫。ピエール・バイヤール。
「シャーロックホームズの誤謬」と「アクロイドを殺したのは誰か」という傑作を書いた筆者による、表題作である(この2冊は、推理小説の探偵の推理が誤っているとして、正しい結論を筆者でもないのに導き出そうとした傑作で、面白いことこの上ないので、推理小説に興味がある人で、読んだことのない人は是非読んで欲しい。)。
読んでいない本について分類して、それぞれについて筆者の論理を展開する。
そして、読んでも居ない本について批評をしてきた過去の文学者たちの発言も紹介している。
全く読んでいない本、他の人の書評や劇などで筋を知っている本、読んだけれど内容をすっかり忘れた本、読んだものの内容を自分の中で変容している本。。。だから本は読まなくていいのだ!いや、極論過ぎるでしょうと突っ込む。
ロングセラーであることがうなづける一冊。
大変面白かったが、既に私も内容を少しずつ忘れていて、上記の紹介が正しいとは限らないのである。