読書日記「百年の孤独」
中央公論新社。ダーグ・ソールスター。村上春樹訳。
村上春樹の翻訳なので購入。日本ではこの作者の小説はこの村上春樹が訳したものしかないようである。
11作目の小説で18巻目の本という意味だったろうか。中身がこれだけだと何も分からない題名である。
著者はノルウェイでは有名な作家で、概要は村上春樹は偶々読む本がなかったので空港でこの小説を読み、引き込まれて翻訳をしたということである。
主人公はある時全ての人生を投げ打って不倫相手を追いかけて地方都市に居住するが、今ではその女性とも別れている。
彼は大学生となった息子と同居するようになるのだが、この息子の存在も物語にいびつな、ささくれのようなものを醸し出す。
さらに彼は物語の後半に意味の分からない行動に出る。書いてしまうとネタバレになるので、興味のある方は読んで欲しい。
何なのか分からない物語だが(村上春樹ですらそう言っている)、異様に引き込まれるのである。