期日の時間を間違える

中隆志

中隆志

 26年間弁護士をしていると、期日の時間を間違えたことは何回かある。
 一度も間違えたことのない人はいないのではないだろうか。
 幸いなことに、それで期日をすっぽかしたことは一度も無く、全て何とかなっている。
 若い頃に国選をしていた頃、どうしても刑事の判決期日に行けなくなったことはあったが、これは間違いではない。

 先日は、午前に債権者集会があると手帳に書いていたので、管財人として債権者集会室に行ったところ、「午後からです」と言われてしまった。
 そういえば、集会の期日を調整するときに、いったん午前に決まったのだが、申立代理人の都合で後に午後に変更となっていたのであった。
 手帳を書き換えるのを失念していたのである。
 午後からは日弁連の公設事務所・法律相談センター委員会の部会のZoom会議が入っていたので、少し遅れて参加をすることで容赦してもらい、無事午後の期日は出頭することができた。
 いったん決まった期日が後に変更となった時は速やかに手帳を書き換えるべきという、当たり前な教訓である。

 もうすぐ年がかわると、手帳を新しくするので、予定を書き込む際にずれて書き込まないようにする注意が必要である。
 それで法律相談の担当日を間違える人が毎年必ずいる。

 前にも書いたが、独立して直ぐの頃、1日ずつ前倒しで手帳にずれて書いていて、いつもより1時間半ほど早く起きて八幡の郵便局の午前の相談に行ったのだが、相談の準備ができておらず、「職務怠慢な郵便局やな」と思っていたら、バタバタした後に、「中先生、相談は明日ですね」と言われた。
 その頃は中々相談の交代が見つからなかったので、翌日の相談など誰も交代してくれる人はおらず、翌日の午前の大阪高裁のこちらから控訴している第1回期日で控訴状を擬制陳述してもらい、難を逃れたことがあった。被控訴人代理人にも、高裁にも謝り倒したことは言うまでも無い。
 

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