読書日記「百年の孤独」
弁護士をしていると、事件の絡みで不動産を売却したり(離婚事件で売却して清算)、破産管財人や相続財産管理人として不動産を売却する機会が一定程度ある。
売買代金から差し引かれるものを整理して、担保権者がいる場合、いくら支払うか等の割付案を作成して関係者の了解を得て決済に進む訳であるが、慣れていない不動産業者が仲介だと、決済の当日に余計な時間がかかりイライラさせられる。
慣れている仲介業者だと、当日の支払う割付案に基づいて、金種をどうするか問い合わせをしてくる。
現金なのか、現場から振り込むのか等々。
先日、慣れていないであろう不動産業者であったので、私から10日前には割付案に従った金種の指定をしておいたのだが、当日、決済する銀行では担保権者自身では振り込みができないと言い出して(本人確認が非常に厳しかったので、頭取の委任状がいると言われた)、私は事前に振込することを不動産業者に連絡してあったので、「なぜ話が通っていないのか」と聞いたところ、「銀行に伝えていませんでした」とのことであった。
さすがに温厚な私も久しぶりに怒って、事前に金種を伝えている意味がないではないか、ということで不動産業者を詰めてしまった。
当社比で、決済が1時間半そのために遅れたと思う。
わからないなら分からないで、聞いてくればよいのだが、それもなかったのである。
怒るで、しかし。