読書日記「百年の孤独」
中公新書。小島庸平。
サラ金がどうして生まれたのかということや、主要なサラ金の成り立ちやその衰退が書かれている。
私が弁護士になった頃は、京都の地場のサラ金に債務整理の受任通知を出したら、「利息制限法は認めない」という主張をするサラ金が多数いた。当時の法定金利の上限である40.004%で貸していた。
余談だが、当時ほかの先輩弁護士に「中々利息制限法を認めませんわ」と話をしたら、「みなし弁済の規定があるから取れるん違うの」と言われて愕然としたことを記憶している(みなし弁済の規定通りしているサラ金などほとんどなかったのである。)。
当時は手計算で、表計算ソフトも出ていなかったので、ロータス1-2-3で作成して弁護士会で配布したのも早くも24年近く前である(後にエクセルにした。)。
この本を読んで思い出したが、大手サラ金も過去には今から考えるととんでもない金利で貸していたのであった。40.004%もかわゆく見えてしまう。
サラ金の衰退には過払い金返還請求訴訟が多発したこともその主たる要因であるように思うのだが、そのあたりの記述が薄かったように思われる。私が読み飛ばしたのかもしれないが。。。
若い頃を思い出しながら読んでいた。
詳細すぎて、おそらく一般向けではなかろう。
興味のある人限定の一冊である。