在りし日の小次郎
産経セレクト。櫻井よしこ。
親中国の政治家やマスコミによって、日本がどれだけ危機にさらされているかということを論じた一冊。
基本的には言論テレビというテレビでの対談を文字起こししたものである。
中国が世論形成のために日本のマスコミにチャイナマネーを投じていることや、中国の暴虐行為に対して批判している。
外国ではジェノサイドという表明がされているにも関わらず、日本は、中国のウイグル人に対する迫害行為に対して、何も述べられていない。
安全保障に関しても、かなりな激論を述べている。
日本の新型コロナウイルスの初期のまん延の原因は、政府が中国からの観光客を止めなかったことにあると私も思っているが、政府内の中国に対する姿勢を考えれば、あの時点で止めることはできなかったであろう(世界の情勢からすると、いずれ新型コロナウイルスは日本でもまん延したであろうから、時期が早かったのか、遅かったのかの違いだけだと今は思っている。)。
書いてあることが全て腑に落ちるとか、こうすべきだとも思えないが、多様な見解を知るという意味では、面白い一冊であった。