在りし日の小次郎
年を取ると、手が乾いて困る。
困るのは、尋問で書証をめくる時に紙をめくれないときである。本当は指サックをしておくのがよいのだろうが、指サックをしながらの尋問はなんとなく間抜けのような気がしている。
事務所でも記録を読むとき、頁がめくれず困る。これは手に水分をつけてカバーする。
一番困るのは、二代目小次郎の散歩の時に、小次郎がした○○チを入れる袋がビニール製で、相当指先に水分がないと開くことができない。
いつも自宅を出る前に指を湿らせてめくっておこうと思うのだが、午前6時15分の起き抜けの状態ではまだ頭が起きておらず、また今日も忘れたとなる。
二代目小次郎は自分がさっさとしていまうとどんどん先に行こうとするので、片手は小次郎に引っ張られながら、もう片方の手で中々開かない袋と格闘する日々である。このときだけは小次郎の身勝手さに若干イラッとする。
手にクリームを塗るのは嫌いなのだが、さすがにここまで乾燥してくると、保湿クリームを塗ろうかと思う今日この頃である。