在りし日の小次郎
前に読んだ小説で、主人公とサブ主人公が、「夜に鳴く鳥はいない」「いや、夜に鳴く鳥はいる」というやりとりをしている場面があった。
何の小説だったか覚えていないが、そのやりとりが確か伏線となっていたような気がする(人間は読んだ本の大半は忘れるようにできているのである。)。
結論からいうと、夜に鳴く鳥は普通にいる。
私の自宅近くでも、夜に喉を絞められているようなギャァァァという声で鳴きながら飛んでいる大型の鳥がいる。
調べてみたところ、アオサギであった。
都会では中々いないであろうが、私はやや田舎に住んでいるので、ほぼ毎日聞いている。
特にオチもないのだが、田舎に住んでいる人からしたら、冒頭の小説のやりとりを読んだ時に、「いるに決まってるやんか。この二人、何のやりとりしてるねん。」と思ったことをアオサギの鳴き声を聞く度に思い出すのである。