多重会務

中隆志

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 弁護士会の会務活動については、人によって色々である。
 各種委員会があり、弁護士会の業務に関する委員会や、人権擁護活動を行う委員会などがある。

 全くしない人もいれば、一つの分野にのみ特化して委員会活動をする人、2つか3つ程度する人、多重会務者と言われるほど委員会をする人と多様である。
 弁護士会によっては、委員会活動などの公益活動をしない場合には、罰金的に会費を納入しなければならないところもあるが、京都はそこまでいっていない。

 かなり前のことにはなるが、会務活動が一部の弁護士にかなり負担がかかっているということで、時の役員の方で、他の弁護士会のように罰金的な会費を取ることを検討された。
 その際、具体的にこの人がこれだけの会務をしているということでアンケートに記載されたのだが、私が京都弁護士会の中で所属委員会が一番多かった。もちろん席だけ置いているという委員会もあったが、感覚としても、当時は一番会務活動をしていたような実感はある。
 今はさすがに弁護士登録して26年が経つので、弁護士会での委員会は選別させてもらっており、出席する委員会も一つくらいである。ただ、出席していない委員会でも、メーリングリスト上で意見や助言はするようにしている(過去の経緯などを若い先生が知らないで議論することがあるためである。)。
 日弁連の公設事務所・法律相談センター委員会の委員長をしている関係で、地元ではこの程度にさせてもらっているが、日弁連の委員会の委員長をしているだけで多重会務者といえるのではなかろうか。

 委員長の任期は5月末日までであるが、次の委員長が決まるのが6月末頃になるため、それまでは、委員長のままである。
 次の委員長が選任された後は、「元委員長」という肩書きの委員となり、変わらず日弁連の委員会には出ることになる。
 私の前に委員長をされていた方の多くも、今も委員会に出席されているし、司法アクセスの改善のために、まだまだしなければならない、あるいはできることはあるはずなので、委員長の任期が切れても、この活動は元気な限り続けていくつもりである。

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