在りし日の小次郎
朝日新聞出版。ジョン・ボルトン。
トランプ政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めていた筆者が、トランプ政権の内幕を赤裸々に描いた一冊。
トランプ政権は発行差し止めを要求するに至ったが、裁判所により退けられている。
トランプ政権で何が起こっていたのか、トランプの行動はどういう発想で行われたか。
外交の場面でどのような危機があったのか。
この本を前提にすると、正直、全世界で最も影響力の強い国の政策がこのようなトランプの気まぐれで左右されていたかと思うと、ぞっとする。
上下段組で500頁を越えるので、手軽に読むことはできない一冊だが、トランプ政権がどのように運用されていたのかを知りたければ、この本は必読であろう。
面白かったが、逆にこれが真実なら、アメリカという国がどこに行くのかと思うと、怖い一冊でもある(これを書いている時点で、バイデンがほぼ当選を決めたという報道のみがされているが。ボルトンも、トランプの二期目は何をするか分からないと警告している。)。