在りし日の小次郎
鳴きまくっていたセミも少しずつ人生(昆虫だから蝉生?)の終わりが近いようで、休日隣の公園の真ん中でアブラゼミが背中を下にしてジジッ。ジジツと飛び立てないようであった。
人生の終わりが近いのであろう。
数時間後、外に出ると、カラスがそのセミを食べていた。
セミの人生は無常である。
夜になり、葉巻を吸っていると、隣の公園との水路のところがガサガサいうので、顔を向けるとイタチと目が合った。
イタチも私をじっと見つめて後ろ足で立ち上がり、私の方を見て鼻をヒクヒクさせていた。
イタチからしたら、「なんや、このオッサン。暗い中で何してるんや。」ということでもあったろうか。
数秒そんな見つめ合いをした後、イタチは暗闇に去っていった。
割とかわいい顔をしていた。
調べてみると、地域によってはニホンイタチは絶滅危惧種に指定されているようである。
きっと、イタチの人生も色々あるのだろう。
この夏、イタチも無事に過ごしてもらいたい。
以上です。