在りし日の小次郎
私の住んでいるところは多少田舎のため、虫がけっこういる。
先日来、段差があるところをダンゴムシが一生懸命登っているのを見ていたのだが、時々ダンゴムシが段差から落ちる。
落下した時に、何かの拍子にダンゴムシが背中を下にしてひっくり返ってしまうことがある。
そんなとき、ダンゴムシは足をばたつかせて起き上がろうとするのだが、10回のうち9回は起き上がることができない。
そのうちダンゴムシは諦めて足をバタバタさせなくなるのだが、しばらくしてまたバタバタして起き上がろうとするが、結果的には起き上がれない。
仕方が無いので、そのあたりに落ちている物でダンゴムシを何回も起こしてあげている。
そうすると、ダンゴムシは「ほ?」という感じで起き上がれたことに不思議を感じているようであるが、しばらくするとどこかに歩きさる。
私が助けないと、あのダンゴムシはあのまま裏返って息絶えることになっていたのではないかと思っている。
自然界ではひっくり返ったダンゴムシはどうしているのであろう。
自然界は過酷である。