寒波到来
文藝春秋社。高野秀行。
辺境が大好きな著書が、辺境でヤバそうな食事を食べた内容をまとめた一冊。
正直、食事前や食事後に読むことはお勧めできない。
ラクダ丼、ヒキガエルジュース、発酵しまくったエイ等々(いや、もっとエグイのもありますが、刺激が強いので)、「なんでそんなものが食べたいのか」というものを筆者はむしろ、食べたいから食べる。それは好奇心なのか、あるいは無謀なだけなのか。
時には、地元の人ですら生で食べないものを、「生で食べるものだ」と誤解して食べてしまい大爆笑され、高野さんはゲテモノ食いだから食べられるはずという周囲の期待に応えて生に近いカタツムリを食べ(多分これは相当危ないはず)るなど、私自身は絶対に真似はしない行動をとり続ける。
筆者の別の新書では、編集者から、「高野さんは始まりから間違っている」とまで言われた筆者の辺境メシの食レポを堪能されたい。
これは、読む人を選ぶであろうなあ。私は筆者のファンだから好きだけど。