寒波到来
幻冬舎。野口悠紀雄。
平成の経済史である。私自身出来事をかなり忘れていたこともあり、大変勉強になった。
日本だけがなぜ立ち後れたのか、安倍政権のいう好景気は本当か(本当ではない)、これからの日本はどうしていくべきかを簡潔明瞭に整理されている。
結局、世界経済の動向で、円高か円安かが決まるだけの話であり、円安にしておかないと日本の大輝強が儲からないビジネスモデルを作ってしまっており、そこから脱却できないため、自国の通貨を安くしないといけないというあり得ない政策がとられる。
そして、円高が進むと、日銀が介入するので、それも世界に見越されているという話しである。
日銀は国債を買わざるを得ず、そうするとその国債の利払いが財政を圧迫するし、将来的には償還も圧迫するという、将来的に破たん必至の行動を取っていることが理解できた。
これは、経済を知るためには必読の本であると感じた。