連休明けの朝

中隆志

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 連休明けに被害者参加代理人の事件の期日があった。
 被害者の心情に関する意見陳述は通常ご本人が読み上げるのだが、事情がありご本人が出頭できないため、代理人の私が読み上げることとなっていた。
 3連休中、自宅に居たり、事務所で黙々と仕事をしていたため、ほとんど声を出していなかったためか、深刻な事件であるにも関わらず、朝一番の期日では声が出にくく、長文の意見陳述でもあったため、読み上げるのに苦労をした。そういえば、連休明けの朝一番で、長い書面を読んだことは今までなかったのであった。
 普段は人と会う仕事であるし、裁判でも声を張らないといけないので、声は出ていると思うし、声はよく通る方だと言われる。
 しかし、連休明けの朝一番は、3連休中ほとんど声を出していないと声が出にくくなるということもあることを経験した。午後からは民事の集中証拠調べがあり、こちらは午前中声を出したため普通に声は出たが、期日の入れ方も気をつけないといけないと再認識したのであった。
 傍聴されていた参加人本人ではないご家族に、「声が出ていなくてすいません」と謝罪したところ、傍聴席から聞く分には全く問題がなかったようで「声が出ていないことはなかったですよ。」と言われて安心をしたが、プロである以上、こういうところにも気をつけないといけないと再認識をしたのであった。

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