在りし日の小次郎
紛争を年越ししたくないという人間心理と、裁判官も年内でまとめたいというところもあり、12月は和解で終わる事件が多いように思われる。
あとは3月の裁判官の転勤前で、担当している裁判官が変わると事件の見方も変わるかもしれないというところもあるし、在任中に和解で解決したいという裁判官心理もあるかと思うが、和解で終わる件数が多くなる傾向にある。
一方で、転勤が予定されている裁判官は3月末までに事件がどうあがいても終わらないとなると、途端に事件に対する興味が失せるのがはっきりと分かる人も多い。まあ、そりゃ、自分で判決書かないのであるから、そうなる気持ちも分からないではないが、あまりにもはっきりとしているのもどうかと思う。そろそろ、そういう雰囲気を醸し出している裁判官が出てきている。
3月で転勤が想定されているが、3月末までに何とか判決をということで、尋問期日やその後の進行まできっちりと決める場合もある。
時々、急いで判決をしたためか、驚きの判決をもらうこともあるが、そういう判決で高裁で完全に逆転したこともある。
今年も12月中に和解でまとまった事件が一定件数あったが、年々、一年が過ぎるのが速くなる気がしている。