在りし日の小次郎
時々夕方事務所で仕事をしていると、投資用マンションを買わないかなどという電話が入る。
買うわけがないし、時間の無駄だし、こちらは「話を聞きます」とも言わないのに説明をしようとするので、こういう電話は相手が話をしていても切ることにしている。せっかく夕方静かに起案しているのだ。
弁護士でもバブルの時代に不動産投資をしたり、株式の信用取引をして、資格がなくなった人がいるようである。
財テクをしているという弁護士も周りにいたりするが、それに力を傾注するといい仕事ができない感じもするし、自分は勝負に意地になる方だし(なので賭け事もしないというか、競馬、パチンコもやめた)、そもそも自分に財テクできるような能力もないと思っているので、しないことにしている。
若い頃の稼いだお金はほとんど住宅ローンの繰り上げ返済に回した。
いや、個人として財テクをしている弁護士が、いい仕事ができないと言っている訳ではなく、少なくとも私には向かないと言っているだけである。財テクしながらいい仕事をしている弁護士もいるであろう。
ただ、株式とか、投資とかいうものでお金を増やすということに対して、嫌悪感があることは事実である。
なので、私に財テクは勧めないで欲しいのである。