読書日記「百年の孤独」
宮本武蔵と聞くと、100人いれば100人違う印象を持つのではないか、と思う。
宮本武蔵が名人か非名人かで菊池寛と直木三十五との間で論争があり、論争の中で吉川英治に菊池がどちらに与するか聞いたところ、吉川英治は名人であると答え、それに対する回答として、名作「宮本武蔵」が生まれたとされている。
菊池は名人説、直木は非名人説であり、直木は武蔵が佐々木小次郎以外名のある剣士と戦っていないし、名のある剣士と立ち会おうともしていないとしている。
これに対し、戸部新十郎という作家は、日本剣豪列伝の中の武蔵の項で、他の有名剣士がどれだけの高名剣士と立ち会ったというのかと批判し、直木が上げる剣士の年齢を上げて、武蔵と同年代とはいえない人も混じっていることから、武蔵が剣豪の中で最強の剣士の一人としているが、私もその説に賛成である。
今日は時間がないので、明日以降、武蔵について書きたい(どうでもいい人もいると思うので、そういう人は読み飛ばしてください。)。