読書日記「百年の孤独」
「黄金州の殺人鬼」亜紀書房。ミシェル・マクナマラ。
カリフォルニアの各地で発生する強姦と殺人。場所によって様々な名前で呼ばれていた犯人は、DNA鑑定の結果、実は1人の男だった。
筆者はその足取りを追い、資料を整理し、現地に赴く。
しかしながら、筆者はこの本の完成を待たず亡くなってしまう。
残された資料を再整理し、黄金州の殺人鬼の正体を追ったノンフィクションである。
秀逸な作品で、アメリカでも大ベストセラーとなった。
これもまだ読書日記にあげていなかったので、これで紹介とさせていただく。
「日本は誰と戦ったのか」ワニブックスplus新書。江崎道朗。
アメリカがいかにしてソ連の謀略に引っかかり日本との戦争を始めたか、そしてソ連がいかにして第二次世界大戦で日本の領土を占領し、利益をむさぼったかが整理された作品。細かい内容は以前紹介したのでこの程度とさせていただくが、歴史的史料が明るみに出てきたことで、歴史にも見直しが入るということを痛感させられる作品である。
「ヒマラヤ 生と死の物語」山と渓谷社。池田常道。
私は山登りはほとんどしないが山岳小説や登山のノンフィクションはなぜか好きである。神々の山嶺などは睡眠不足になって読んだ。
これもヒマラヤでの遭難事故をまとめた一冊で、一つ一つは短いものの、コンパクトにいかにして登山家が生き、あるいは死んだかが描かれている。また、九死に一生を得たものの、やはり高難度な登山をして死んでしまった事例なども整理されている。
電車の中で駅を乗り過ごした一冊である。