寒波到来
生き物文化誌選書。秋篠宮文仁ほか著・編集。
小学校1年生の頃大阪城の堀でフナを釣りに父親と出かけていた。そのとき、父親のサオに大ナマズがかかったのだが、堀と水面の高さに大分差があり、網も持っていってなかったので引き抜こうとして糸が切れたことがあった。フナ用の仕掛けであるから当然ではあるが。
横で見ていて小学校1年生の私は大興奮したものである。
大阪城の堀では釣り禁止とか細かいことは置いておいて、隆志少年の目にはそのナマズは1メートルを超えるように見えたのである。きっとそんなになかったであろうけど。
それからナマズにはなんとなく親近感を覚えていた。
この書籍は、世界のナマズについて伝承やデータ等をまとめたもので、他に類のないナマズ書である。
日本でも各地のナマズ伝承が整理されていた。地震とナマズが関係するようになったのはなぜかなど、様々な角度からナマズを丸裸にしようというものである(元々ナマズは丸裸だが)。
一般ウケはしないであろうが、こういう本があることが嬉しいのである。