予定を俯瞰する

中隆志

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 明日の書面の〆切りに追われていると、依頼者からの聞き取りが足りないとか、証拠が取り寄せられていないとかというハメに陥る。
 そのため、ある程度長期的な〆切りを紙に書いて、どの時間でどれを書くか等を見るようにしている。
 だいたい1ヶ月単位で書き出して、場合によれば2ヶ月先のものまで書き出して、進捗状況を書くのである。
 ある程度枠が出来ているとか、枠以上に書けていて、依頼者にこの点を確認だけすればよいとか、依頼者に最終確認中とか、事務局に下ろせて、書証の作成指示済などを書き込んでいくようにして、時々見ている。
 事務局が誤字脱字チェックをする時間や書証を作成する時間も残しておかないといけない。

 それに従い進めていくのが理想だが、こちらの事情ではなく、依頼者が全く返事をくれないとか、依頼者に指示をした資料が届かないとかという依頼者側の事情で提出が遅れることがある。
 期限を過ぎると、裁判所から督促が来るが、「依頼者が返事をくれないので」とはいえないのである。

 訟廷日誌に〆切りを書いて、それに基づいて俯瞰予定表も別途作るのだが、たまに訟廷日誌に書いていないと失念することもないではない。
 期日がある程度近づいてきたら、期日報告書又は期日報告のメールを見て、自分のターンではないか確認することもまた必要である。

 理想は上記だが、中々理想通りに行かないのが人間である。

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