寒波到来
日本経済新聞社。新書である。
副題は、「あなたの都市が蝕まれる」。
各地域を丹念に取材して、人口が減少して高齢化が進む都市が今後持続できないのではないかという問題提起をしている。
そのような中で、タワーマンションの開発はとどまることがなく、どんどん売れて行っている。
同じ年齢層がマンションに入ったり、その地域に居住すると、高齢化も同時に進行するという問題点も浮き彫りにしている。
この本を読んだら、絶対にタワーマンションは買えない。
そのような中、敢えてゆっくりと時間をかけて地域を開発して、様々な年代層がいるようにしているデベロッパーもある。
今年はこれだけの区画を分譲したから、これ以上販売しないという一般の企業からすれば驚くべき企業方針である。山万の社長のやり方は非常に感銘を受けた。
これを読むと、マンションの購入が恐ろしく思えてくる(私はマンションは所有してないが)。
今の開発ありきの風潮に、一石を投じる、新書ではあるが、重い重い一冊である。