調べ物の時間

中隆志

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 弁護士は常に相談や書面を書いていたり裁判所に行っている訳ではなく、下調べの時間もけっこう取られる。
 日中打合や裁判などで時間を取られると、調べ物をする時間が取れず、夜や早朝、土日にし調べ物をすることになる。

 故中村利雄弁護士は、悩みのある事件や論点について、「調べ物をしている時が、弁護士の仕事の醍醐味やないか」と酒を飲んでいる時に言っていたが、こうした地道なことができないと弁護士には向いていないということになる。

 私は基本的に受験も司法試験も独学できたので、調べ物は好きであり、本や裁判例を積み上げて調べている時間は好きである。
 もう少しゆとりを持って調査したい時もあるが、どうしても限界もあるが、こんな論点誰も整理していないだろうな、と思って本を探したら、学者の方はそうした論点についても論考を書いていたり、本を出していることがあり、ほとんど振り返られることのないような論点についていい仕事をしてくれていると、学者の先生方に一人で感謝していることがある。

 明日から大型連休が始まり、平成がもうすぐ終わるが、弁護士はそもそも自由業なので、連休は毎年全て休むなどということは考えたことすらなく、調べ物や、調べ物をした結果を書面にまとめる時間である。
 たいていの弁護士も似たようなものであろう。

 ということで、皆さん、よい連休をお過ごしください。

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