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報道されていた模様であるが、津本陽先生が逝去されていたことを先日知った。
津本陽作品は全てではないが相当部数所有して読破しており、新しいものが出ていないか時折Amazonでチェックしているのだが、新作に「遺作」とあり、「え?津本先生が亡くなったのか」と思いネットで検索してお亡くなりになられていたことを知った。
日経新聞に連載された「下天は夢か」から信長ブームに火がついて、その後信長を書いた作品が多数出版された。
津本陽作品は合戦の場面や武将の日頃のやりとりにおいて、真剣で斬り合うような鋭さがあり、余人が真似できる文体ではない(方言もうまく使われていて臨場感がある)。
下天は夢か、夢のまた夢、乾坤の夢の信長、秀吉、家康を描いた夢三部作が代表作である。
そのほか、剣豪ものや忍術もの、架空の時代小説から、第二次世界大戦を描いたもの、企業ものなど、作品の幅も広かった。
もう、新しい津本作品が読めなくなるのは大変残念である。
少し前に「自分は老人だが、まだまだやれると思っている」と書かれていたので、100歳くらいまで剣を振って元気でおられると思い込んでいたので、残念である。
10年近く前に、弁護士会の会報に津本作品の解説を書いたところ、何名かの先生から、「自分も津本作品の大ファンである」という声かけをしてもらったことを懐かしく思う。
謹んで津本先生のご冥福をお祈りいたします。