散歩をしている時のさみしい風景

中隆志

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 月曜日から金曜日の朝、二代目小次郎の散歩をしていると、同じ時間帯に出会うワンコ達がいる。
 二代目小次郎は自分のことはおそらくワンコと思っておらず、全てが敵であるので、友達にはなれないのであるが、初代小次郎が家に来て以来、犬好きとなった私は、他のワンコ達がフンフンとご機嫌に散歩しているのを見ていると、幸せな気分となれるのである(裁判所の行き帰りでも、ワンコが歩いていると、つい目で追ってしまう。そう。違うんです。お姉さんを見ていた訳ではなく、私が見ているのはワンコなんです。)。

 さみしいのは、今までワンコと散歩していたオジサンが、一人で歩くようになった姿を見た時である。連れていたワンコ自体も、ある程度年齢が行っているようであったので、亡くなってしまったのか、散歩にも行けないほど衰弱してしまっているのか、と考えてしまう。
 ワンコが亡くなってしまった場合、新しいコを迎えることは、自分の年齢も考えないと、自分に何かあった時にワンコの行く末も考えてしまうであろうし、元気にいつまで散歩できるかも分からないと考えてしまうであろう。
 そうすると、次の生まれ変わりワンコを探すこともできないであろう。

 なんとなく、ワンコを連れていないオジサンもさみしそうで、自分もいつかああなるのかと思うと(朝歩かないかもしれないが)、二代目小次郎との一日一日を大事にしないといけないと思うし、初代小次郎のように13年で居なくならないでね、と思うのである。

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