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新潮文庫。ジョン・ガイガー。
山などで遭難しそうになった時に、見えない第3の人が側に居て励ましたり、行く方向を教えてくれるという体験をした人が圧倒的に多くおり、サードマン現象というようである。
その原因は解明されていないが、この本では、サードマンの体験をできるだけ網羅的に取り上げた上で、原因を推測する。
残念ながら古書でしか入手できなかったので、書店では入手困難かもしれない。
サードマン現象に出会い、生き残った冒険者はまた冒険に出かけるのだが、一定割合は生還することなく、死亡したりもしている。
そこまでして冒険するのはなぜなのか、というところもあるが(私はそういう気持ちはない)、角幡唯介は解説で、サードマンに出会えていないことを悔しがっていた。なんとなくそこで悔しがるのは違う気もするが。
現象面としては大変興味深い一冊であったので、興味がある人は是非一読を。