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角川新書。高野秀行。
未確認生物や人の行かないところに入り込むノンフィクション作家の筆者による表題作。
内容は筆者の生き方や思考法が書かれているものの、普通の啓発本とは違い、筆者に共感できる人でなければ、おそらく役には立たない(笑)。役に立たないが、内容は圧倒的に面白い。
筆者は、スタートがそもそも間違っていると出版社の人間に言われて書いたそうである。
それに本人が気づいていないところがスゴイ。
納豆を探してアジア中を旅行したり、未確認生物を探しに行ったり、確かにスタートから間違えているのだが、私個人としては高野秀行氏の本は圧倒的に面白いと思っているので、時々読んでいる。
なぜ一気に読まないかというと、高野ワールドに毒されてしまうと、それこそ日常を「間違えて」しまいそうだからである。
もっと売れまくってもよい作家だと思うのだが、高野作品が好きな時点で私も間違えているのだろうか。。。