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新潮社。呉座勇一。
下克上は本当にあったのか、が副題であるが、そこに紙幅はさほどかけられていない。
鎌倉時代の戦争と、室町時代の戦争の実際を史料を基に描き出している一冊である。
既存の思考で見るのではなく、史料から当時どうであったかを丹念に考証しており、武士が戦争を本当に望んでいたのか、戦争に領主が行くとその領地がどうなるのか、領主が討ち死にした後の領地の行方など、できうる限り当時の実態を明らかにしようとしている。
とてつもなくマニアックな一冊であり、私のような歴史マニアでないと読まないであろうと思いつつ、一応読んだので日記としてあげておく。