読書日記「21世紀の資本」

中隆志

中隆志

 みすず書房。トマ・ピケティ。
 少し前に話題になった経済学の本であり、話題となったので購入し、就寝前に読んでいた。翻訳も巧みで、読みやすい本ではあるのだが、いかんせん経済学についてずぶの素人であるため、3頁読んでは気を失いということを数百日繰り返して、600頁の大部の書籍をこのほど読み終えた(パチパチ)。
 内容的には、かなり要約すると、資本主義社会においては、資本を有するものはどんどんその資本で肥え太るのに対して、資本を持たないものは基本的には貧乏なままということを、とてつもない数の史料、資料を基に分析的に書いているものである。
 そのため、資本に累進課税を掛けないと、格差は拡大する一方であるというのが提言である。
 現在株価が最高水準ということで景気高揚などと言っているが、まさにこの書籍でいうところの、「持っている者」は肥え太り、「持たざる者」は貧乏のままという状況であろう。
 要約版も出ているようであるので、一般的には要約版で足りると思われるが、もしがっつり勉強してみたいと言われる方は、是非一読を。
 本日、明日と日弁連の委員会で東京出張の為、明日のブログはお休みいたします。

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