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毎回その年に読んだ本をランク付けしてベスト10と勝手にしていたのであるが、差異がつけがたかったり、10冊以上いい本もあるので、今年度からベストに入るものをそれこそ勝手に出してみる。先に細かい説明はしているので、図書の表題だけである。
「通商国家カルタゴ」
興亡の世界史というシリーズで、ハードカバーで販売されていたものが最近文庫化され、その中の一冊。地中海世界で覇権を争った国家の興亡を描いたもので、知識欲を満たしてくれる一冊。
「怪魚を釣る」
怪魚、釣ってみたい。いいですねえ、怪魚。こんな人生を歩んでいる著者に憧れるが、自分はせいぜい渓流釣りと投げ釣りくらいしかしなくなったので、憧憬を込めてベスト読書に入れた。
「武田氏滅亡」
武田勝頼は、実は武田氏の中で最大の版図を築いた名匠であった。長篠の戦い以降、なぜ勝頼は滅亡したのか、史料に基づいてここまで詳細に書かれた書籍は、戦国好きにとって最高の一冊。
「難民問題」
世界で問題となっている難民問題であるが、単に受け入れればよいということではないこと、その背景的思想について新書でここまで説明してくれたということでベスト入り。
これは今の社会に生きる人にとって、読むべき一冊。
「夢見る少年の昼と夜」
福永武彦に出会ったことはここ数年の私の中の文学にとって大きかった。今の文学を読む気がしない人には是非。
「バッタを倒しにアフリカに」
読書評でも絶賛されている一冊で、夢と希望を与えてくれる一冊。その行動力はすさまじい上、バッタがどれだけアフリカにとって深刻な問題であるかも教えてくれる。
「猿神のロスト・シティー」
中南米で相当進んだ文明の跡が発見された。どのような文明だったのか、なぜ滅びたのか?そして、禁断の地に入った彼らを待ち受けたものとは?知的好奇心と冒険心を満たしてくれる一冊。
「動物農場・新訳版」
古典ではあるが、今の世界にも通用する寓話であり、一度は読むべき世界文学の金字塔である。
「ローマ法王に米を食べさせた男」
確かドラマ化か映画化された原作で、こんな男が本当にいるんだと思わせられるその発想力・行動力には脱帽。
以上、上半期からのベスト読書でした。