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講談社ブルーバックス。蒲生俊敬。
日本海は他の海と海峡でつながっているが、海峡が浅いため、水の流入が少なく、一つの独立した海として世界の海の研究をするについて、独自の地位を築いているということである。
そして、日本海の冬の気候や対馬海流により、上層の水が攪拌され、それが底に沈むことで酸素が入った上層の水が深層に落ちていき、それが故に豊かな海であるということであった(不正確であればご容赦願いたい)。
日本海側の気候は、日本の日本海側に雪を降らせ、降雪によって苦しめられる一方で、その雪により日本の豊かな四季があるということも理解できた。
独立した海の中にはこうした攪拌が起こらず、死んだ海になってしまっている海もあり、日本海も現在の独自の気候が変化すると、死んだ海になる可能性もあり、自然の神秘があるからこそ、現在の日本があることを認識させられる一冊。
知的好奇心の探求には是非。