書面を書く時
角川文庫。柴田哲孝。
有賀雄二郎というライターを主人公にした著者の動物パニックものシリーズである。
このシリーズが好きで、今までにもいくつか読んでいる。
物語は、秩父でオオカミが出没しはじめるというところから始まる。
その正体は何か。
絶滅したニホンオオカミなのか。それとも、違うものか。
秩父野犬のことも掲載され、ちょうどニホンオオカミについて書かれた本を読んだところであったので、理解もしやすく、物語の展開も最後にどんでん返しがあり、楽しめた。
この小説を読めば、ある程度のニホンオオカミについての知識は得られるかもしれないし、一般的にはそれで十分かもしれないとも思った一冊(私はもう少し突っ込んで知識を得たいが)。