書面を書く時
NHK出版。ダグラス・ブレストン。
ホンジュラスの誰も入ったことのない地域に未発見の文明の遺跡があるという話は数百年前から人を虜にしてきた。しかし、それを発見したという話はあっても、全て眉唾ものであった。その遺跡を発見しても、死に至るので、入ってはいけないという伝説もある。
これは、最新のテクノロジーを使用して、失われた文明の遺跡を探す物語であり、現実に遺跡が発見され、その後日譚が描かれる物語である。
遺跡を作ったのはどういった人々だったのか。なぜその人々は、遺跡を急に放棄して姿を消したのか。スペイン人がもたらした天然痘がその原因なのか。あるいは違う原因があるのか?遺跡に近づいてはならないという伝説は本当のことだったのか。探検隊は無事でいられたのか?
私の大好きな分野の話であり、直ぐに読めた。
これは大変面白いが、ラストまで読み終えた時、カタルシスだけではない読後感があなたを包むだろう。
お勧めの一冊である。