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「たけしの面白科学者図鑑 地球も宇宙も謎だらけ!」新潮文庫。ビートたけし。
ビートたけしが科学者と対談するシリーズで、何気なく本屋でぱらぱらとめくったらとてもなく面白そうであったので、購入。
結論としては、ものすごく面白い。
最先端を行く科学者とたけしが対談するのであるが、たけしの物凄い下準備のたまものか、あるいは元々の知識が相当なレベルにあるのか、難解な話がたけしの質問によって非常にわかりやすい対談となっている。
宇宙エレベーターの建設や、宇宙科学の現在の到達点(宇宙は膨張し続けているとか、物理学的にはわけの分からないダークマターを考えないと宇宙の質量が説明できず、理論的におかしいとか)、植物界のインディ・ジョーンズと呼ばれている先生の話や(奥地に分け入って、未発見の植物を探して来られるのである)、深海に生命の起源を探す科学者、南極の分厚い氷の下に生物がいる可能性、クジラやカメの生態を知るために必死でカメラを設置する科学者の話など、読んでいて飽きない。
本当に、地球も宇宙も謎だらけなのである。
スケールの大きい話で、日常の細々としたことがばからしくなる上、知的好奇心も満たされる一冊である。