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寒波がやってきていたが、その前に雪が降った時、東京での会議で札幌の先生によると、「新千歳空港はマイナス21度でしたよ」ということであった。今年は例年よりも札幌は雪が多いそうである。
私が司法修習を過ごしたのは一冬だけであるが、その時も大阪出身の私からすると、とてつもない雪の量であると思ったのだが。
マイナス21度とは想像できないが、私は大学時代業務用冷蔵庫の据え付けのアルバイトをしていて、お肉屋さんの冷凍庫の動きが悪くなると、その中に入り、凍った配管をバーナーで炙って通らせるということを何度もしていたのでマイナス30度の世界は知っている。
真夏に分厚い冷凍庫用の上着を借りて入るのだが、最初は15分入れても、そのうち7分、5分と長い時間入っていられなくなり、最後は外に出て36度の真夏の太陽の下で身体を温めて再度チャレンジするのだが、このときばかりは真夏の36度がありがたかったのである。
真夏のチャレンジはいいのであるが、真冬だと最悪であり、温かい飲み物で身体を温める程度しかできず、苦労したものである。
冷蔵庫屋のアルバイトの中で、一番嫌いな仕事であった(冷蔵庫屋さんのオジサンも一番嫌だと言っていた)。
そういう世界が新千歳空港にあるのだと思うと、北海道の寒さというのは、やはり桁違いである。