在りし日の小次郎
予定が詰まっている時に限ってさらに予定が入ってきたりすることがある。
マーフィーの法則とかいうのが昔流行ったが、弁護士という仕事が依頼があって成り立つものである以上、依頼者の要望にはできるだけ応えたいので、時には他の事務所と共同で受任したり、事務所内でやりくりして対応させていただくことになる。
年明けから集中証拠調べが2本入っていて、一つは東京の事件で担当裁判官が3月で交代ということで、記録を読み込んでいる裁判官が判決を書く方がいいだろうという裁判所からの考えも示されて、かなりタイトな日程で対応していたりするが、これも弁護士という職業柄致し方のないことであろう。
私の元ボスは70歳になっても土日もなく働かれていて、ご自身で仕事をされているのであるが、弁護士という職業が天職であるのであろう、全く無理をしている感じがない。仕事が好きなのである。
私も基本的にこの仕事は好きであるが、ないものねだりで多忙な時期が続くと、せめて終末は休みたいと思ってしまうのも人間である以上致し方あるまい。