読書日記「百年の孤独」
ボス弁の事務所には大量に加除式の本があり、その中に条文ごとに裁判例が掲載されている本があった。以前は判例検索などもなかったので、裁判例を調べたい時にはその本を見てせっせと判例時報や判例タイムズにあたっていた(読んでいるとついでに他の事件の論点も調べたくなり、収集がつかなくなることもあった。故中村利雄弁護士も私と同じようなことをしており、「中君、あれ見てたらいつの間にか時間経つな。そやけど、ああやって事件で悩んで調べ物している時が弁護士の醍醐味やで」と言っていた。私のボスも同じことをしていた)。
独立する時には判例検索ソフトが出ていたので契約をしたので、この本は買わなかったが、ボスの事務所に大量に加除式があったので、書式集等は必要ではないかと考えて、何冊かは契約をした。
しかし、実際のところ、書式集を見るのは年に1回あるか、ないかであり、また新しい加除式でない単行本の本がどんどん出るので(次々改訂版や第2版を出すのはやめて欲しいが)、私は加除式の本は不要だと感じている。
これから独立したり、即独をされる弁護士の先生方は、よもや契約はされないだろうと思うが、何冊か購入すると、年間の追録の費用がバカにならないので、やめておいた方がいいと思うのである。
半ば惰性で続けているが、不要なものだしどうしたものかと考えている年始である。