読書日記「百年の孤独」
「村上春樹雑文集」新潮社。村上春樹。
村上春樹のエッセイであったり文学賞を受賞した際の言葉であったり、通常の本に掲載されなかった文を集めた作品。去年くらいに文庫版が出たのだが、ソフトカバーで昔に買ったものを読まないで置いていたので、文庫版を見て、「かさばるし、高いし、文庫版が出た時点で読んでなかったら要らんかったやん」と思って次に読む本リストに入れておいたのだが、読み始めるまで結局1年を要した。
いわゆる村上春樹の文体で、非常に読みやすい。物語は難しいのだが、エッセイなどは読みやすいのである。
ジャズについて熱く語っているエッセイもけっこう収められているが、ジャズは有名どころのCDを少し持っているくらいの私には分からないことが多かった。
まあ、筆者のファンであれば読んでもいいと思うが、人生必読の書ではなかろう。
私は村上春樹のファンではないのだが、現代日本でここまで売れるということであれば、やはり読んでおかないと話についていけないかなと思い読んでいる次第である。
ただ、村上春樹の小説はファンタジー的要素があるものがあるので、超常的なものや架空世界を持ち出した時、それは文学なのかという気はしているが(もちろんそういうものがない作品もあるが)、それは何をもって文学というかの定義の違いなのだろうかしらと思いながら読んでいたりする。
以上です。