読書日記「百年の孤独」
先日、証人尋問が入っていたのであるが、被告が二人居て、それぞれ別の代理人が就いているのであるが、被告代理人の1人が時間になっても来ない。
法廷の電話が外線につながらないというので、私の携帯からその代理人の事務所に架電したところ、事務所に居た。
その代理人は遠方の人で、とうてい来られない。
尋問は私の方の依頼者で、仕事を休んできているのである。
電話会議システムによる弁論準備と勘違いしていたということである。
しかし、裁判所も、私も、被告代理人のもう1名もみな法廷で尋問というようにしか考えておらず、前回期日で反対尋問の予定時間まで打合ているのである。
仕方が無いので裁判官と交代する。
私から、「反対尋問権を放棄されてはどうですか」と裁判官に提案。
裁判官がその旨伝えるも「放棄しない」という回答。
厳しい裁判官なら、欠席のままで尋問をするところであるが、この担当裁判官は優しいので、仕方が無いのでもう一期日は入れるという。
いったん電話を切り、私の依頼者は仕事を中々休めないため、本来の開廷日でないところで皆の予定が合うところを探した(裁判官によっては、開廷日でないところに中々入れてくれない人もいる)。
みんなで何とかここでやろうと決めて、遠方の代理人に電話。
そうすると、「その日は行けません」との回答をしていると裁判官。
普段物凄く温厚で怒ったところなど見たことがないもう一人の被告代理人が「それはないわ」と怒る。
私も怒る。
そっちの予定を期日変更するなどして、京都にくるべきだと意見を出したところ、裁判官も、それはそうですよねとのご意見。
結局、変更出来るかどうかをまた10分待つ。
結果、「何とかします」と遠方の代理人。
30分が経過して、次回期日を決めてその日は終了。
彼のミスで裁判官、書記官、私、もう一人の被告代理人、私の依頼者と総勢5名に迷惑をかけたのである。私の依頼者は仕事を休んできているから、依頼者の仕事先にも迷惑をかけている訳である。
こういうときは、自分の方の予定を何とかして、こちらの都合を合わせるということくらい機転を利かせて欲しいのだが。
以上です。