読書日記「凱風館日乗」
通常の期日で書面が直前に提出されるというのは望ましいことではないが、それはままある。
様々な事情で書面の提出が遅くなることもあり得るのはわかる。
しかし、時に双方がそれぞれ、これまでの総まとめの主張であったり、漏れがあるところをまとめたりする約束になっていて、同時に出すはずになっていたところ、先に私が期限を守って出したにも関わらず相手からは出されず、期日の直前に私が同時に出すべしで書いた書面に対する反論まで書いてくる代理人がいる。
これなどは「それぞれ言いたいことがあれば、同時に出しましょう。相手から出されて、あっ。しまった。ここ指摘忘れてた」ということがあっても、それはルールを守りましょうね」という前提で定められている提出期限が意味がなくなるパターンである。
私はこういう提出のされ方をした場合、必ず異議あるいは意見を述べるようにしている。
裁判官によっては、「さすがにひどいので、反論の機会をもってもらいます」と言ってもらえる。
相手の書面も見てから反論も書けばそれは自分の言い分は尽くせるであろうが、ルールというものがあり、なんでもかんでもやればいいってもんではないのである。
以上です。