読書日記「凱風館日乗」
弁護士のことを「先生」と呼ぶことが多いが(他の業界でも先生と呼ばれることはあるが)、この「先生」というのを嫌って、「中さん」と呼ぶ弁護士もいる。
しかし、私はこの先生というのは便利な呼び方であると思っている。
顔は分かるし、自己紹介も受けたが、名前が出てこないことがある(歳がいくと、どんどんそういう傾向が強まる。依頼者も名前だけ聞いても全く分からず、声を聞いて、「あっ。あの人か」ということもある。老化現象なので許して下さい)。
そういう時には、とりあえず「先生」と言っておけば会話が成り立つのである。
お互いに名字を言わず、「先生」「先生」と会話がやりとりされていることもあり、その場合には、お互い顔は分かっているし自己紹介も受けたが、名前が出てきていない可能性がある。
時にはものすごい知っている人の名前が出てこないこともあるであろうが、そういう時には便利な呼称だと思っているのである。
以上。