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「希望荘」小学館。宮部みゆき。
杉村三郎シリーズの最新刊。彼を主人公にした既刊には、「誰か」「ペテロの葬列」などがある。
妻と離婚し地元に戻った杉村三郎は、ある事件がきっかけで探偵業を始めることとなる。
中編が4作入っているが、どれも秀逸である。
読みやすいが中身が薄いということもなく、小説であるからどんでん返しとオチがある。
私は宮部みゆきの時代ものは読まないが、現代小説はほとんど読んできた(模倣犯、理由、火車、楽園など。ソロモンの偽証は購入しているが未読)。
この作品も期待を裏切らない一冊であり、読書欲を満足させてくれるものとなっている。